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一食の重み
2012/07/18
報告:プロジェクト・コーディネーター 清水 恭代

ほほえみドロップインセンターでは、バングラデシュの首都ダッカの玄関口と呼ばれているショドルガット付近でストリートチルドレン・ワーキングチルドレンを対象に彼らが日中立ち寄り基礎教育やレクリエーション、啓発活動などを受けることができるセンターを運営しています。 このセンターを利用する子どもたちが毎日楽しみにしている時間があります。それがランチタイムです。この時間が近づくと子どもたちはソワソワしだし、食事の献立をスタッフに聞いてくる子ども、ボランティアでランチの準備を率先して手伝ってくれる子どもが現れます。

banngla photo
ボランティアの子どもたちが掃除や給仕をします。
毎日出される食事は、料理スタッフのシャルナさんが朝から時間をかけて用意しています。味の素「食と健康」国際協力支援プログラムのご協力の元、現在では栄養価の高い美味しい食事が提供できるようになりました。
昼食の準備をするシャルナさん

ある日の昼食、これに果物が追加されます。

では、実際にセンターの外での子どもたちの食事環境はどのようなものかご紹介したいと思います。センターに来る子どもへのアンケート結果(40名を対象、複数回答)をご覧ください。

Q. 毎日の食事はどこから得ていますか?

1位 露天商での購入 (35名)
2位 レストランで余りものをもらう (11名)
3位 捨てられたものを拾って食べる (3名)


露天でスナックを購入し食べている様子。
一食およそ5〜10タカ(5〜10円)


捨てられた食べ物を拾ってきて保管している様子

このような食事と住居環境の影響からか、彼らによく見られる症状として、皮膚病、発熱、下痢症状、頭痛などが見られます。

センターがある場所は、地方の都市から来るフェリーの発着場が近いため、多くの子どもたちは、そこを利用する乗客の荷物持ちや、水売りなどをしてどうにか日々を食いつないでいます。しかし、その仕事を得るにも競争率は高く、大の大人に交じって仕事をつかみとらなければなりません。KnKのセンターに通う子どもたちの平均年齢は12歳。平均身長はおよそ1.1m、体重は30Kgです。日本の同年齢の子どものそれが、1.52m、44Kgと言いますから(文部科学省データより)、彼らのこれまでの生活がいかに発育に影響しているかが伺えます。実際に、センター付近の200名のストリートチルドレン・ワーキングチルドレンを対象に行った調査によれば、35%の子どもが一日一食、一日二食をとることができるのは55%に留まっていました。

banngla photo

センターでは、栄養教育も行っており、今ではセンターに通う多くの子どもが、食べ物に含まれる栄養素を説明できるようになってきています。

このような環境での、センターのランチ。一日一食は、必ず食べることができるという安心感と栄養をこれからも引き続き彼らに届けていきたいと思います。

ほほえみドロップインセンターは、ほほえみプロジェクト(DATV主催)からのご支援で2011年9月に設立されました。現在の運営は、ほほえみプロジェクトならびに味の素「食と健康」国際協力支援プログラムからのご支援、そして一般の方々からのご寄付で成り立っています。



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