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東北事業調整員として2012年5月から2013年3月まで岩手県陸前高田市の移動型子どもセンターにおいて、子どもたちの学習や遊びの時間に見守りに従事した菅野久美子さんをご紹介します。
東北事業調整員
菅野久美子さん
Q1:なぜKnKの活動に参加しようと思ったのですか?
実はそれまで私はKnKの存在自体知りませんでした。震災後、職業安定所で事務の仕事を探していたところKnKの「調整事務」の募集を見つけました。その時はこの仕事が子どもたちと実際に接するものだとは思っていませんでした。面接した後、実際の現場に連れて行かれた時にバスを見て正直「エー!!」と思いました。子どもたちと毎日接するような仕事はそれまでまったくしたことがありません。「私にできるのかしら?」というのが最初の正直な感想でした。
Q2:日常業務はどのようなものでしたか?
初日はこちらから子どもたちに話しかけることがなかなかできませんでした。そうこうするうちに子どもたちの方が「誰?初めての人?」と言って話しかけて来てくれ、それでだんだん会話がはずむようになりました。逆に子どもたちに助けられたと思っています。
自分には子どもが3人います。一番上は22歳で社会人。一番下の子が中学生。自分の子どもが小さいときには、子どもの友だちにとって私は「友だちのお母さん」でした。KnK子どもセンターに来る子どもたちにとって私は「友だちのお母さん」ではなく、むしろ学校の先生のような存在です。ここではまず子どもたちをおおらかな気持ちで見守るようにしました。
竹駒小学校では学校の校庭に仮設住宅が建っています。子どもたちは毎日仮設住宅から目の前にある校舎に通い、放課後には目の前にある仮設住宅に帰ります。そして4時になるとバスにやって来てバスの中でまず宿題をします。わからないことがあればわかる範囲内で教えます。低学年の勉強や漢字がわからない時などは教えることできますが、高学年の算数になると難しくてついていけません。
宿題をまず終わらせてそれから遊びます。家が仮設住宅で十分に遊べないので、中には宿題をしないで遊ぶだけの子もいます。そのような子どもたちとはトランプやUNOなどのゲームの相手をして遊びます。学校では十分に遊べないけどバスに来れば遊べる。それはそれで良いと思います。子どもたちにとってはバスが本当に息抜きの場所です。
バスの中は本当ににぎやかで、大人たちは「中で何をやっているの?」「勉強する場所じゃないの?」「勉強しないでゲームばかりしている」「おやつばかり食べている」とか思っているところもあったようですが、親御さんたちにとってはとりあえずバスに行けば宿題もできるし、安心してあずけられるという気持ちになってくれているようです。
震災前は気仙町に住んでいた方が多い滝の里の仮設住宅では、竹駒小学校に通っている子どもたちは徒歩で、気仙小学校に通っている子どもたちはスクールバスで帰って来ます。仮設住宅の子どもたちは仮設住宅に帰り、仮設住宅に住んでいない子どもたちは親御さんが迎えに来ます。6時半になると仮設住宅の子どもたちは仮設住宅に帰って行きます。
バスに来ずに仮設住宅のまわりで遊ぶ子どもたちもいます。親御さんが5時過ぎて仕事から帰って来るまで子どもたちはそこでボール遊びなどをして遊びます。滝の里以外に住んでいる子どもたちは親御さんの迎えを待っています。親御さんたちはバスがあるので安心しています。
Q3:活動を通じて一番心に残っていること(エピソード)は何ですか?
仕事の後半の時期はほとんど滝の里の仮設住宅に行っていました。小学生1〜3年生の低学年の子どもたちが毎日「久美子さん、ただいま!!」と言ってバスにやって来るのが楽しみになりました。子どもたちが肩に抱き付いてきたり膝の上に乗ってきたり、それがだんだん可愛くなってきました。中学生などの高学年の子どもたちも積極的に話しかけてくれるようになりました。学校であったことを話してくれたり、「これどう思う?」など意見を求めてくれたりするようになりました。
2月28日の辞める日の直前に「今週で私辞めるんだよ」と言ったら、「エー!!」と言われました。そこにいた中学生の女の子2人が、3月11日のために歌う予定になっている歌を少し照れながら歌ってくれました。ひとりの女の子は「冷やして食べてね」とゼリーを持ってきてくれました。普段はゲームばかりやっている中学生の男の子が缶のお汁粉を自販機で買ってきてくれました。
Q4:震災以前の職場に復帰が決まったそうですね。
震災前に務めていた陸前高田の高田松原の前にあった7階建てのホテルは震災で4階部分まで流されました。新しいホテルは別の場所に建て代えが始まります。そこのスタッフとして再雇用が決まりました。
ホテルでの営業や営業事務に復職しますが、いままでの子どもたちとのふれあいは自分にとって本当に良い経験だったと思っています。これからの自分は震災前までの自分とはきっと違っていると思います。
Q5:今後、KnKに何を期待しますか?
幹線道路沿いにバスを置いて活動しているのであれば皆さんの眼に付きやすいのですが、現在は仮設住宅のそばだけで活動しているので、限られた方にしか認知されていないのが残念です。もう少し人が多く集まるところで活動することも必要ではないかと思います。
以前別のイベントでしたが、会場である小学校にバスを休憩所替わりに出したことがありました。バスを初めて見る子どもたちは、バスの内部に机があったり本が置いてあったりしてあるのを見て、「何これ?」と言って興味津々の様子でした。バスの存在を初めて知ったという親御さんも「こういうことをやってくれているんだ」と驚いていました。東京から来てくれたと勘違いされ、「わざわざ遠方から有難うございます」と感謝されたこともありました。「いつも市内の仮設住宅で活動をしているんですよ」と説明すると大変驚かれました。
活動がもう少し広く認知されれば、現在の学校単位での狭い地域だけでなく他の場所にも来て欲しいという要望があるかもしれません。ただ現在の2台のバス、2名のスタッフでは活動の範囲が限られてしまいます。逆に現在の活動がもう少し広く知れ渡れば、この活動に参加したいと思う人が増えてくるかもしれません。職業安定所の募集だけではなく他の方法でもこの活動をアピールする必要もあるかも知れません。
そして地域の親御さんには学童保育に対する強い要望があります。今後仮設住宅が少しずつ無くなっていくことも予想されますので、バスでの活動を更に発展させてより地域に根差したバス以外の活動も必要かと思います。
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| 勤務地 |
関東近辺のイベント会場 |
| 職務タイトル |
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| 職務内容 |
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| 勤務日時 |
主に土日祝日 (時間帯はその都度変わります) |
| 応募条件 |
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| 待遇 |
なし (イベント会場までの交通費は自己負担をお願いしています。) |
| 募集期間 |
随時募集 |
| 応募方法 |
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(問合わせは、Emailでのみ受付けております。)
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